シリコンバレー銀行(SVB)の破綻と、その後の連邦規制当局の動きを受け、連邦準備制度が今月末に金利を引き上げる見込みが「もはやなくなった」という →米金利引き上げは一時停止、ゴールドマンのアナリストが予想
ゴールドマンのチーフ・エコノミストのヤン・ハッチウスはレポートの中で、利上げの一時的な停止の背景に「銀行システムにおける最近のストレス」があると指摘した。
エコノミストやトレーダーは、3月末のFRBの理事会後に50ベーシスポイントの利上げが行われるとの見通しを示していた。ハッチウスらは、現状で「3月以降の見通しにかなりの不確実性がある」としつつも、5月、6月、7月に25ポイントの利上げが行われ、ターミナルレートは5.25-5.50%を想定していると述べた。米財務省は12日、規制当局の介入により10日に破綻したSVBの全預金を保護すると発表した。FRBおよび連邦預金保険公社(FDIC)と共同で発表した声明の中で米財務省は「米国経済を保護し、銀行システムへの信頼を強化する」ためにこの措置を講じたと述べている。先週はFRBのパウエル議長の議会での発言が、予想を上回る利上げへの懸念を高め、市場の急落を招いていた。議長は、予想以上にタカ派的な口調で、インフレの抑制のために16年ぶりの高水準に金利を引き上げたFRBの決定を擁護していた。
「我々は、仕事が終わるまでの間、この路線を維持する」とパウエル議長は7日に述べ、規制当局が予想よりも速いペースで利上げを実施する用意があることを付け加えた。議長はその翌日に下院の金融サービス委員会で、インフレ率を2%に戻すという以前からの目標を繰り返し、今後の道のりは長く険しいと警告していた。バイデン大統領は、規制当局によるシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の預金者の救済計画についての声明で「この混乱に責任を負うべき者たち」に責任を取らせることを誓うと述べた。また、米国の国民や企業は「預金が銀行に保管されていることに自信を持てる」と付け加えた。
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