孤独感じる状態が長く続くことは、私たちの心身の「ウェルビーイング」に良くないものだと考えられており、そのことを明確に示す研究結果は増加している →社会にまん延する「孤独」、個人のマインドシフトも対策のカギ
ここで注意しておかなければならないのは、孤独だと感じることは「ただ1人でいること」とは違うということだ。創造的な活動のため、自己洞察のため、リラックスするため、などの理由で「1人になりたい」と思うのは、ごく普通のことだ。
問題は、その人が望まないにもかかわらず、1人でいるということだ。だが、孤独を感じる原因は多くの場合、人によって異なる。さらに、大抵は複数の原因が混ざり合い、孤独を感じている。孤独な人を少しで減らすというのは、困難な課題だ。社会的関係が長期的な健康に及ぼす影響について研究しているブリガム・ヤング大学のジュリアン・ホルトランスタッド教授(心理学・神経科学)は、孤独を引き起こす「たった1つの原因」はないと語る。そのため、誰にリスクがあるのか、そうした人を助けるために何が必要なのかといったことを特定するのは難しい。 ただ、そうしたなかでも必ず存在する孤独の要因は「物理的な孤立」だという。つまり、私たちにとってコミュニティがいかに重要であるかを理解し、次のパンデミックのなかで、私たちが一貫して孤独の問題を抱え続けていることを再認識するのを、待っていてはいけないということだ。
お互いに思いやりを持って付き合い、それを実感できるようにする必要がある。例えば、買い物した店のレジ係に挨拶をする、隣人に声をかけて知り合いになる、寂しさを感じたら誰かに電話で相談するといった行動を取ることだ。信仰する宗教があるなら、それも助けになるだろう。孤独な人を減らすため、そのために文化を変えるための最初のステップは、マインドセット(考え方)を変えることだ。そして、それは個人のレベルで必要とされる変化だ。
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