プレスリリース 皮膚常在菌叢が示す肌の転換点を発見 ~児童期~思春期の肌は「11.6歳」で変わる?!~
<6~11歳群における皮膚常在菌叢と皮膚性状との関連性> 6~11歳群の皮膚常在菌叢と皮膚性状との関連性について解析した結果、細菌叢の多様性を示すα多様性指標(Shannon Index)と、肌のバリア機能指標である経表皮水分蒸散量(TEWL)との間に負の相関関係が認められました(図3)。
すなわち、細菌叢の多様性が高いほどTEWLが低く、バリア機能が良好な健やかな肌状態であることが示されました。 さらに、Shannon Indexはレンサ球菌の割合と正の相関関係を示す一方で、ブドウ球菌およびコリネ桿菌の割合とは負の相関関係にあることがわかりました(図4)。
これらの結果から、6~11歳ではレンサ球菌、コリネ桿菌およびブドウ球菌のバランスを適切にコントロールし、皮膚常在菌叢の多様性を高めることが、良好な肌状態の維持・向上につながる可能性が示唆されました。12~18歳群の皮膚常在菌叢と皮膚性状との関連性について解析した結果、アクネ菌の割合と角質水分量との間に正の相関関係が認められました(図5)。 すなわち、アクネ菌の割合が高いほど、肌のうるおい状態が良好であることが示されました。
アクネ菌は一般的にニキビとの関連で知られていますが、本来は皮脂などを分解して脂肪酸とグリセリンを産生し、肌を弱酸性に保つことで外部からの有害な菌の増殖を抑制したり、肌のうるおいを保つことで、皮膚のバリア機能を支える重要な役割を担っています。 一方で、皮脂の過剰分泌などによりアクネ菌が過度に増殖すると、炎症性物質の産生が促進され、赤みや膿を伴うニキビの発症につながることがあります。 このことから、健やかな肌状態を保つには、皮膚常在菌叢を適切なバランスに保つことが重要です。
健常人30名(女性15名、男性15名:24~48歳)を対象とし、綿棒による拭き取り法で額及び頬から、夏と冬の2回サンプリングを行い、次世代シーケンサーを用いて皮膚常在菌叢を網羅的に解析しました。 その結果、細菌について、性別、部位、季節に関わらず、アクネ菌が最も割合が高く、次いで表皮ブドウ球菌が多く生息していました。 Relationship between skin fungal and bacterial microbiomes and skin pH
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