欧州連合(EU)による中国の電気自動車(EV)向け補助金に関する調査は、中国製の廉価EVが大量に流入する事態から域内の自動車メーカーを守ることが目的だ。だが、双方で報復関税の応酬に発展すれば、独高級車メーカー3社の売れ筋車種が最も危険にさらされることになりそうだ。
バーンスタインのアナリスト、ダニエル・ロースカ、ユニス・リー両氏は、中国とEUの間で貿易摩擦が激化すれば、メルセデス・ベンツグループ、BMW、ポルシェ・オートモービル・ホールディングが最も大きな打撃を受けると予想する。
中国では、メルセデスの「Sクラス」やBMWの「7シリーズ」、ポルシェの「カイエン」といった高級車に対して飽くなき需要が存在する。だが、いずれの車種についても大半は中国市場向けに輸出されており、中国がEUに対して対抗措置を取った場合には標的に上がる可能性がある。 EUが9月13日に調査を発表して以降、ポルシェの株価は7.6%下落。BMWとメルセデス・ベンツはともに1%余り下げている。一方、フォルクスワーゲン(VW)やルノー、ステランティスなど大衆車メーカーの株価は上昇している。BMW Imports Large Share of Higher-End Cars into ChinaSource: China Automotive Technology and Research Center .
Note: Data shows insurance registrations for imported BMWs in 2022. Vehicles listed have starting price above €70k in EuropeSource: China Automotive Technology and Research Center , Mercedes sales figuresNote: chart shows Porsche delivery figures for 1H 2023
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