第97回センバツ高校野球大会決勝に臨む横浜高。元監督の渡辺元智氏が前日練習に激励に訪れ、ナインに気合を注入しました。
第97回 センバツ 高校野球 大会は30日午後0時半から甲子園で、横浜(神奈川)と 智弁和歌山 によって決勝が行われる。29日は休養日で、横浜ナインは西宮市内のグラウンドで練習を行った。元監督で甲子園春夏通算5度の優勝を誇る 渡辺元智 さんが激励に訪れ、ナインとグータッチ。「気合だけは負けるな」とエールを送った。
\本来なら調整の場であるはずの前日練習。しかし横浜ナインは緊迫した空気の中、誰もが真剣に白球を追い、上達を目指した。打撃練習をケージ裏から見守る人がいた。渡辺元監督だ。練習後は訓示を行い、ナインに気合を注入。選手たちからは大きな拍手が起きた。ファイナルマッチは東西横綱の激突。自身の経験を踏まえ、「ウチも頑張ってきて、ここに来ていい試合やって、すごく上がってきている。かなり力をつけてきた。それが負けない野球につながっている。気合だけは、気迫だけは相手に負けるなと。安心してやんなさいと。そして仲間がいる。周りと連携していけばね」と選手たちを励ました。\「よく松坂(大輔)と比較されるが、ボールの速さはこの時点では織田。だけども、けん制からバッティングからメンタルから総合したら、もう織田の比じゃない。そういうピッチャーになるためには、ある程度苦言も必要。褒めてやったり、厳しくしたり、これが大事だと思います。そうすれば伸びていく。素質は十分です」と引き続き、進化を見届けていく意向だ。 「名門のチームを倒して、初めて伝統が作り上げられる。試合の中での村田監督の変化を、また明日見てみたい」と渡辺氏。自らが松坂大輔を擁して達成した1998年以来、同校2度目の「秋春連覇」まで、もうすぐだ。 (加藤 弘士