バレーボール男子のパリ五輪予選(東京・国立代々木競技場)は30日に開幕する。日本は25日に同会場で行われたカナダとの国際強化試合で3―1と快勝。大会を前に08年北京五輪日本代表監督の植田辰哉氏(59
日本の世界ランクは5位だが、格下相手でも気を抜けないのが五輪予選だ。どのチームも必死にぶつかってくる。受け身になると危ない。この予選で出場権を取らないと、来年6月の世界ランク上位に入ることが必要になってくるが、この場合は五輪本番までの約1か月で、もう一度ピークに持っていかなければならなくなる。それを考えると、今大会を最終予選のつもりで戦うことが必要だ。
初戦はどの大会でも、入り方が難しい。開幕30日の同28位フィンランド戦は、うまく滑り出したい。私は第2戦の同19位エジプトを不気味に感じている。19年のW杯では日本とフルセットの激闘を演じている。乗せたら怖いチームだ。 勝負となる最後の3連戦だが、第5戦の同9位セルビアはミドルは誰が出ても身長200センチ超えで、高さがある。真ん中から打たれないよう気をつけたい。第6戦の同8位スロベニアは昨年の世界選手権ベスト4。チームをけん引するアウトサイドヒッター、ウルナウト主将(35)はVリーグのジェイテクトでプレー。日本のことは熟知している。最終戦の同2位米国は36歳のエース、アンダーソンは、やや力が落ちてきているが、データを駆使したバレーで、特にブロックは脅威だ。
日本は大会後半まで、メンタル、フィジカルをいかに保っていけるかがカギだ。特に、五輪予選は疲労が蓄積する。うまく調整していきたい。強豪国は、高橋藍(らん)やリベロの山本智はなかなかサーブで崩せないと考え、石川を狙うことが多くなるだろう。その時にいかに、石川がセッターにいいレシーブを返せるかが勝利へのポイントだ。西田、石川、高橋藍、宮浦のサーブで相手の守りを崩し、コンビバレーを駆使したい。(08年北京五輪男子代表監督・植田辰哉)
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