【杭州(中国)26日=手島莉子】卓球女子団体決勝で日本は中国に0―3で敗れ、この種目で1966年大会以来となる金メダルを逃した。日本の早田ひな(23)=日本生命=、平野美宇(23)=木下グループ=、
中国語で頑張れを意味する「加油(ジャーヨ)」コールが鳴りやまない。中国が得点するたびに大歓声。立ち見を合わせて約1万人が埋め尽くした異様な雰囲気の中で、日本は決勝を戦った。
世界ランク1~3位をそろえた強敵に3試合で計約3時間の激闘。第1試合の早田は世界女王の孫穎莎に挑んだ。速攻に徐々に対応し、第3ゲームを奪取。第4ゲームも5―9から追いつく驚異的な粘り強さを見せた。2本続けて強打を許して力尽き「的を絞られている。細かい部分で厳しさを痛感した」と猛省したが、「どの試合も競ることができたのは初めての感覚だった」と、悔しさ以上の収穫を強調したのが印象的だった。 第2試合で東京五輪金で同2位の陳夢とフルゲームまで戦った平野は、試合後に中国メディアから単独質問を受けるほど注目された。第1ゲームを先取されたがラリーは互角。第2、3ゲームは「落ち着いてできた。自分が今まで経験した中でかなり競っていた。(差が)縮まっている」と終始リードして奪い返した。
勝利に王手をかけた第4ゲームは3点ビハインドから3点奪って8―8まで追いつき、中国・馬琳監督がたまらず立ち上がって、タイムアウトを使うほど焦らせた。最終第5ゲームは5―5と粘るも6連続得点されて屈した。敵将は「最も苦しい、激しい一戦だった」と明かしていた。 15歳の張本も第3試合で同3位の王曼イクに善戦し、「(中国との差は)遠くない。成長につながる試合になったのが、すごい幸せ」。まだ日本国内では五輪選考期間中で団体メンバーは決まっていないが、来年パリ五輪での“打倒・中国”へモチベーションは高まった。若き日本の未来は明るい。
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