日米豪印クアッドはワクチン外交で中国に反転攻勢へ……途上国へのワクチン提供は目覚ましい成果だが、バイデン政権の次の一手は難しい #日本外交 #米外交 #クアッド
バイデン米大統領の呼び掛けにより、日本の菅首相、インドのモディ首相、オーストラリアのモリソン首相が参加した。このインド太平洋地域4カ国の枠組み(通称「クアッド」)は、2006年に日本の安倍首相(当時)が提唱したが、その後立ち消えていた。
今回の首脳協議では、この枠組みのもともとの主眼だった海洋安全保障の問題に加えて、新型コロナウイルス対策でも大々的な計画が打ち出された。4カ国が協力して、インド太平洋地域の途上国に10億回分のワクチンを提供すると約束したのだ。アメリカのTPP復帰は実現しなさそう アジアにおけるアメリカの同盟国の大半は、アメリカが地域の貿易とルール作りで再び主導的な役割を担うことを望んでいる。しかし、少なくとも差し当たり、それが実現することはない。バイデン政権は、国内の一部の反対を押し切ってTPP(環太平洋経済連携協定)に復帰するために、限りある政治的資源を費やすつもりはなさそうだ。一方、東南アジア諸国は日米豪印4カ国に対して、いま最も切実に必要としているものが何かを伝えていた。それはコロナ対策支援だ。その意味で、今回の首脳協議でワクチン支援が打ち出されたのは必然だったと言えるだろう。
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