安らかに 日本サッカーの功労者「ホペイロ」のベゼーハさんが遺したもの ルイス・ベゼーハ・ダ・シルバ ホペイロ 東京ヴェルディ 浦和レッズ
日本サッカーの功労者が亡くなって、もうすぐ1カ月になる。ブラジル・サンパウロ州のクラブ、パウリスタは4月14日、ルイス・ベゼーハ・ダ・シルバさんが亡くなったと発表した。同国の大手メディアも、訃報を伝えた。65歳。がんだったという。
地球の裏側から、日本に届いた訃報。第一報は、ベゼーハさんの一番弟子、現在、京都サンガで、日本人初のプロのホペイロとしてチームを支えている松浦紀典さんのスマートフォンに届いた。送信元はベゼーハさんの息子さん。「父が日本でお世話になった皆さんに、お礼とともに、伝えて下さい」とあった。すぐ、松浦さんから、元日本代表の柱谷哲二さん、武田修宏さん、ラモス瑠偉さん、カズ(三浦知良)らヴェルディ黄金期にベゼーハさんに支えられ、ともに過ごした面々にも伝えられた。 話していると、片言の日本語で、サッカーが好きなら、ホペイロという仕事に興味があるなら、土日に練習場に遊びにおいでと誘われた。後日、軽い気持ちで、ベゼーハさんを訪ねると、歓迎してくれた。そして告げられた。「アナタ、ワタシ、手伝うネ」。少しずつ休日に仕事を手伝ったりするうちに、見習いとなり、弟子として正式に雇われることに。1993年、脱サラして、サッカー界に飛び込んだ。
互いに準備が一段落し、ロッカー室で再会。準備されたユニホームやスパイク、完璧に整えられたその一室を隅から隅まで見渡して、ベゼーハさんは、抱きしめてくれた。そして耳元で「完璧だ。教えたことをすべてやってくれているし、それ以上に、もっともっと良くなっている」と告げてくれた。免許皆伝。この言葉を支えに、松浦さんは、今も日本の第一人者としてプライドを胸に仕事にあたっている。
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