岐阜県教育委員会は、本年度実施した公立学校教員採用試験(2024年度採用)の合格者数を公表した。受験者に対する合格倍率は全体で3・37倍と、4年ぶりに3倍台に回復した。特に倍率の低迷が顕著だった...
岐阜県教育委員会は、本年度実施した公立学校教員採用試験(2024年度採用)の合格者数を公表した。受験者に対する合格倍率は全体で3・37倍と、4年ぶりに3倍台に回復した。特に倍率の低迷が顕著だった小学校教諭(小中併願、社会人特別選考などを除く)が2・30倍と、前年度より0・45ポイント改善し3年ぶりの2倍超。県教委は全体の受験者の数が前年度よりも57人増えたことに手応えを示しながらも「一喜一憂することなく、より多くの人に受験してもらえるよう教職の魅力アップに向けた改善を進めていきたい」としている。
本年度は志願者2025人のうち1852人が受験し、2次試験までをパスして合格したのは549人だった。主な内訳は、小学校教諭で前年度比14人増の499人が受験し、217人が合格。中学校教諭(同)の受験者は3人減の463人で、141人が合格した。高校教諭(社会人特別選考などを除く)では46人増の494人が受験し、合格者は93人だった。 また、今回初めて実施された、教員免許がなくても高度な専門知識や経験、技能があれば受験できる「高校教諭 スペシャリスト特別選考」には美術と工業で計7人が受験。それぞれ1人が合格した。2人は今後、県教委に「特別免許」を申請し、取得することで教諭として教壇に立てる。 教員志望者のさらなる確保に向け、県教委は来年度実施する25年度採用の教員採用試験で、民間企業の採用活動の時期をにらんで選考日程を約1カ月前倒しするほか、1次試験の受験者を大学3年生にも門戸を広げる。県教委高校教育課の中村有希課長は「より多くの人材が教員を目指すことによって、教員の多様性がさらに広がり、それが教育の質を高め、幅を広げることにもなる」と語った。
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