期待の剛腕が堂々たる投球で信頼を高めた。巨人・堀田賢慎投手（２２）は３点ビハインドの８回からマウンドへ。最速１４９キロの直球を軸に１イニングを無安打無失点に抑えた。これで対外試合４試合連続無失点。「
調子が良くなかった中でできたのは収穫です」。代役クローザーとしてのアピールに成功し、冷静に汗を拭った。
右ふくらはぎを痛めた影響で調整が遅れている大勢は７日にＧ球場室内でシート打撃に登板し、最速１５５キロをマーク。「開幕に向けて、というのは一度も一日も変わってない」と決意を示しているが、阿部監督は慎重に準備させる考えを持っている。堀田について、大勢不在時の代役守護神候補であるか問われた指揮官は「うん、なる」とうなずいた。右腕の投球について「もう少し出力が出るかなと思うけど、結果的に３人で終わったからね」と評価した。 勝負度胸を持ち合わせており、適性は十分だ。クローザーは時に大胆さや開き直りも必要なポジション。杉内１軍投手チーフコーチは、３ボールから直球を３球続けて福田を二ゴロに打ち取った場面を挙げて目を細めた。「３ボールから真ん中に３つ投げてくれた。フォアボールよりヒットの方がいいわけで、評価していきたい」。着々と居場所を築きつつある右腕は「経験のある人に心構えを聞いていけたら」と鼻息を荒くする。
昨季は３試合で０勝０敗、防御率８・１０と苦悩。それでもトレーニング方法やフォームなどあらゆることを見直し、光差す方へと突き進んできた。「どこでもいける準備はしてきたので、抑えることを目的にこれからもやっていく」。もう迷いはない。吹っ切れた男は最終回を締める準備もできている。（宮内 孝太）
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