大関復帰へ花「この日を信じていた」 照ノ富士、3度目の賜杯 「一場所一場所精いっぱい頑張れば、次につながると思う。一生懸命やるだけ」。最大の目標である横綱昇進に挑む。
大相撲春場所千秋楽は28日、両国国技館で行われ、単独トップだった関脇照ノ富士が大関貴景勝を押し出し、12勝3敗で4場所ぶり3度目の優勝を決め、来場所の大関復帰も確実にした。
迫力満点の相撲で春を制した。照ノ富士が貴景勝を押し出し、3度目の優勝を果たした。花道を引き揚げる途中で、ようやく表情を和らげた。大関復帰も事実上決まり「一日一日必死に頑張ってきた。結果に表れる日が来ることを信じていた」と感慨を込めた。 立ち合い。貴景勝の右腕を手繰れず、押されて土俵際に後退した。残すと、引いた相手に食らいついた。最後は強烈な突き押しを見舞って勝負を決めた。13日目に正代、14日目には朝乃山を寄り切っている。3大関を総なめにし、土俵での勝負強さを印象づけた。 最初の大関昇進は平成27年だった。若さあふれる豪快な相撲で手にした。両膝の負傷などから再起した現在は、持ち前の腕力に冷静さが加わった。兄弟子の安治川親方(元関脇安美錦)は「1日に対する思いが強くなった。お酒を断つとか治療に行くとか。以前は集中力が切れることがあったが、今は気持ちのブレが少ない」と目を細める。
場所前には3年前に結婚した同郷の夫人と式を挙げた。土俵に上がれない時期も寄り添ってくれた愛妻にささげる優勝と大関復帰でもある。プロポーズの言葉は「自分が幸せにする努力をしますから」。血のにじむようなリハビリと稽古を重ねて、この日がある。
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