【MLBコラム:書かなかった取材ノート】 大谷翔平、ファンのみならず他球団選手からも好感を持たれるわけ mlbjp 大谷翔平 水次祥子
ニューヨーク大学でジャーナリズムを学び、現在もニューヨークを拠点に取材。03年4月8日、ヤンキースタジアムでの松井秀喜ホームデビュー戦満塁弾など球史に残る場面に多数遭遇。最新刊『野茂英雄から20年「メジャー記者の取材ノート」心に残る選手たちの言葉。』(電子書籍・ゴマブックス)。エンゼルス大谷翔平投手(26)が二刀流で歴史を刻む活躍を続けているが、ファンやメディアだけでなく、他球団の選手からも好感を持たれているのが印象的だ。 レンジャーズのブロック・ホルト内野手(32)やレイズの先発右腕タイラー・グラスノー(27)、ヤンキースのエース右腕ゲリット・コール(30)が「僕はオオタニの大ファン」と話しており、エンゼルスと対戦する前に「直接見るのが楽しみ」と口にする選手もいる。レイズのマイク・ブロッソー内野手(27)は大谷を「physical specimen(フィジカル・スピーシメン=肉体の標本)」と表現していたが、つまり標本になれるほど肉体的には「完全体」ということなのだろう。選手たちは、大谷の身体能力のすごさに圧倒されている。 それはなぜかというと、試合そのもののパフォーマンスはもちろんのことだが、1つには試合に出るまでの準備がいかに大変かを選手たちが熟知しているからだと思う。特に先発投手にとっては、登板後のリカバリー(疲労からの回復など)にかなりの労力を費やしている。 これまで長年、メジャーの選手をを取材してきて、リカバリーの大変さに苦労する投手をたくさん見てきた。少し古い話になるが、アスレチックスの取材によく通っていた2005年、当時エースだった先発左腕バリー・ジト(当時27歳)も、やはり登板後の体のリカバリーに悩んでいた。何かいい方法ないかとさまざまなことを試し、ヨガを取り入れたエクササイズなどを行っていた。それでも年齢とともにリカバリーのスピードは如実に遅くなり、中5日なら好投するが中4日だと大崩れすることが多くなった。 リカバリーを重視し、登板間の負担を軽くするために、ブルペンでの投球練習を一切行わずに次の登板に臨む投手もいる。ほとんどの先発投手にとって登板翌日はリカバリーデーで、投手によっては試合前の練習時間にはフィールドに一切出てこない場合もある。フィールドに出ないということは、普段やっているキャッチボール、ダッシュやラン、打撃練習中の球拾いにも参加しない。そうやってリカバリーに集中する。 ところが大谷は、先発登板の翌日にも打者として試合に出場し本塁打などを打ってしまうのだから、他の選手にとっては驚きだ。大谷のフィジカルに対して、一体どうなっているのだという素直な驚きを持ち、純粋な尊敬の念で見ているのだと思う。大谷に興味津々の選手が多いのも納得である。【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「書かなかった取材ノート」).
ニューヨーク大学でジャーナリズムを学び、現在もニューヨークを拠点に取材。03年4月8日、ヤンキースタジアムでの松井秀喜ホームデビュー戦満塁弾など球史に残る場面に多数遭遇。最新刊『野茂英雄から20年「メジャー記者の取材ノート」心に残る選手たちの言葉。』(電子書籍・ゴマブックス)。エンゼルス大谷翔平投手(26)が二刀流で歴史を刻む活躍を続けているが、ファンやメディアだけでなく、他球団の選手からも好感を持たれているのが印象的だ。 レンジャーズのブロック・ホルト内野手(32)やレイズの先発右腕タイラー・グラスノー(27)、ヤンキースのエース右腕ゲリット・コール(30)が「僕はオオタニの大ファン」と話しており、エンゼルスと対戦する前に「直接見るのが楽しみ」と口にする選手もいる。レイズのマイク・ブロッソー内野手(27)は大谷を「physical specimen(フィジカル・スピーシメン=肉体の標本)」と表現していたが、つまり標本になれるほど肉体的には「完全体」ということなのだろう。選手たちは、大谷の身体能力のすごさに圧倒されている。 それはなぜかというと、試合そのもののパフォーマンスはもちろんのことだが、1つには試合に出るまでの準備がいかに大変かを選手たちが熟知しているからだと思う。特に先発投手にとっては、登板後のリカバリー(疲労からの回復など)にかなりの労力を費やしている。 これまで長年、メジャーの選手をを取材してきて、リカバリーの大変さに苦労する投手をたくさん見てきた。少し古い話になるが、アスレチックスの取材によく通っていた2005年、当時エースだった先発左腕バリー・ジト(当時27歳)も、やはり登板後の体のリカバリーに悩んでいた。何かいい方法ないかとさまざまなことを試し、ヨガを取り入れたエクササイズなどを行っていた。それでも年齢とともにリカバリーのスピードは如実に遅くなり、中5日なら好投するが中4日だと大崩れすることが多くなった。 リカバリーを重視し、登板間の負担を軽くするために、ブルペンでの投球練習を一切行わずに次の登板に臨む投手もいる。ほとんどの先発投手にとって登板翌日はリカバリーデーで、投手によっては試合前の練習時間にはフィールドに一切出てこない場合もある。フィールドに出ないということは、普段やっているキャッチボール、ダッシュやラン、打撃練習中の球拾いにも参加しない。そうやってリカバリーに集中する。 ところが大谷は、先発登板の翌日にも打者として試合に出場し本塁打などを打ってしまうのだから、他の選手にとっては驚きだ。大谷のフィジカルに対して、一体どうなっているのだという素直な驚きを持ち、純粋な尊敬の念で見ているのだと思う。大谷に興味津々の選手が多いのも納得である。【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「書かなかった取材ノート」)
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
大谷翔平、ダルビッシュ有、菊池雄星が同日先発登板も1人も白星つかめず - MLB : 日刊スポーツ米大リーグは5日(日本時間6日)、エンゼルス大谷翔平投手、パドレス・ダルビッシュ有投手、マリナーズ菊池雄星投手の3人が同日に先発登板。大谷とダルビッシュは勝敗… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
続きを読む »
新たな縁 大谷翔平を「ケン・グリフィーJr.」と評した捕手が仲間に - ノブ斎藤のfrom U.S.A - MLBコラム : 日刊スポーツかつて、エンゼルス大谷翔平投手(26)の才能を野球殿堂入りしたケン・グリフィーJr.(51)に似ていると評した捕手が、エンゼルスに加入した。ドルー・ビュテラ捕… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
続きを読む »
大谷翔平「母の日」にメジャー初ヒット エリート級の快足で内野安打 - MLB : 日刊スポーツ【アナハイム(米カリフォルニア州)9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(26)が、メジャーでは初めて母の日に打者として出場し、初打席で初安… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
続きを読む »




