北海道の宗谷線にある糠南駅は、平均乗車人員が0.0人と、まさに秘境駅と言える存在です。しかし、その独特の雰囲気は、全国から観光客を呼び寄せ、地元の町おこしにも貢献しています。
北海道 の宗谷線に位置する 糠南駅 は、広大な牧草地の中にぽつんと佇む、まさに 秘境駅 と言える存在です。平均乗車人員は0.
0人とされており、列車も1日上下6本と少なく、日常とはかけ離れた時間の流れを感じさせる独特の雰囲気を漂わせています。短い編成の列車しか止まれないホームは板張りで、待合室にはヨドコウの家庭用物置が置かれ、内部にはビールケースに座布団を敷いたイスが置かれています。糠南駅は昭和30年、国鉄本社ではなく地元の管理局が設置する仮乗降場として誕生しました。当初は全国版の時刻表には掲載されず、秘境駅として知られていました。しかし、1962年の国鉄分割民営化に伴い、JR北海道の正式な駅へ昇格し、全国時刻表にも掲載されるようになり、テレビ番組に取り上げられることも増え、徐々に観光スポットとして注目されるようになりました。幌延町は、糠南駅を観光資源として活用するために、秘境駅イベントの開催やグッズ作製に取り組んできました。駅のイメージキャラクターとして、待合室の物置を猫に模した「ぬかにゃん」を登場させ、糠南駅の魅力を全国に発信しています。毎年、鉄道ファンや地元の人々が集まる「クリスマスパーティー」を開催しており、10回目となった昨年も12月22日に開催されました。酷寒の中、早朝の列車で訪れ、待合室をぬかにゃん風に飾り付けたり、持ち寄ったケーキを味わったり、秘境駅を満喫しました。このイベントは、当初は「糠南駅にクリスマスイブに訪れて寂しく過ごせばネタになるだろう」という悪ふざけから始まりましたが、町の協力も得て定期開催となり、新型コロナウイルス禍の2020年にもオンラインで開催されました。幌延町は、糠南駅をはじめとする町の秘境駅5つ(糠南、雄信内、南幌延、下沼、問寒別)の維持管理を続けています。しかし、経費負担が大きいため、今年度限りで雄信内と南幌延の2駅を廃止することになりました。雄信内は風格のある木造駅舎、南幌延は糠南と同様、板張りの短いホームが人気でしたが、維持管理費用の負担が大きいため、廃止となりました。糠南駅は、今後の維持管理がどうなるか不透明な状況です。
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