内田篤人コーチの薫陶受けてU-20W杯へ…“本職化”SB屋敷優成が数多のサイドアタッカーに挑む ゲキサカ daihyo 日本代表 サッカー日本代表
本来は最前線でプレーしていたが、代表では徐々にポジションが下がった。U20アジア杯のメンバー発表時には冨樫剛一監督は「彼のスピード、性格の部分でも、たとえば右のSBでも十分やっていけている。彼自身もトライしてくれている」と評価。実際に同大会では全5試合で先発出場し、U-20W杯出場に大きく貢献した。
その後はクラブでの活動に戻ったが、今シーズンは現時点でリーグ戦2試合出場のみとなる。屋敷自身も「自チームで試合に出られなかったので、正直選ばれるかの不安もあった」。それでも無事招集されたことで「選ばれたからにはしっかり試合で活躍して、これを機に代表でも自チームにもアピールできたらいい」と気持ちを切り替え、今大会に臨む。 U-20日本代表は13日から直前キャンプをスタートさせた。その中でも屋敷は引き続きSBを中心にプレー。「アジア杯で5試合すべてに出させてもらって、そこで色々経験できたので、自信にもなっています」。持ち味は攻撃面。足の速さを生かした追い越す動きで、右サイドを駆け抜けていく。チームは15日にU-20アルゼンチン代表と対戦し、16日のリカバリーを挟み、17日からは大会側の指定した練習場での本格練習がスタート。21日の初戦・U-20セネガル戦に照準を合わせている。
17日には内田コーチが守備陣に対して指導を行う姿も。「セネガルの選手がどういう選手かと聞いて、どのようにポジショニングを取ったりとか、プレスのかけ方とかを色々教えてもらいました」。世界のアタッカーたちに対するのは屋敷だ。スピードのある相手にどの立ち位置で対峙し、どのタイミングでプレスを仕掛けるか。百戦錬磨の内田コーチの指導を聞き、屋敷は「新たに自分の武器にしていきたいと思いました」と収穫を語った。 改めて、世界の頂点を見据える。「最初からチームの目標である世界一というところは目標にしているが、アジア杯で1位になれなかった。だからそこは絶対に、世界一になって日本に帰りたい」。攻守の両面で一番苦労するポジションかもしれない。それでも静かに闘志を燃やし、世界一という目標を強調した。