元立憲民主党の青山大人(やまと)前衆院議員(47)が産経新聞のインタビューに応じた。青山氏は2月の衆院選で、自民党候補に僅差で敗れたが、立民出身の衆院議員が新党「中道改革連合」に加わる中、ただ1人無所属で出馬した経緯がある。中道結党から分…
元立憲民主党の青山大人(やまと)前衆院議員(47)が 産経新聞 のインタビューに応じた。2月の衆院選では自民党候補に僅差で敗れたが、立民出身者のうち、中道に加わらず、ただ1人無所属で出馬した。
中道結党から分裂に至る一連の対応についてこう批判する。
「国民の感覚と大いにずれている。 多分、全部だ」─。 選挙を優先し、党を支えてきた地方議員や職員、支持者への配慮を欠いたと指摘。 野党再起に必要な姿勢や、自身が無所属を選んだ葛藤も語った。
政治活動を始めて今年で20年。 政権交代可能な二大政党制を作りたいとの思いで、旧民主党の門をたたいた。 政党の名称は変遷したが、自身は一貫して「民主党」に所属しているつもりだった。
「20年たって初めて離れた。 今の状況を見ると、国民の皆さまとの感覚が大いにずれていると、ひしひしと感じる。 どこがずれているのか。 多分、全部だと思う」 「選挙のための野合」 周囲からは、公明党が嫌いだから中道に加わらなかったのかと聞かれた。
青山氏は「違う」と否定する。
「どの政党や誰が好きか嫌いかという話ではない。 衆院が解散され、目の前に選挙がある瞬間に新しい政党を作る。 誰が見ても、選挙のための野合だと思うのではないか」 立民に逆風が吹いていたとしても、旧民主党時代から党を応援してきた人は何百万人もいるだろう。 党の政策に賛同できなくても、個々の議員を支え続けた支援者もいる。
「それを選挙前に簡単に壊し、民主党が作ってきた政党文化も全て壊す。 それが果たして受け入れられるのか。 私はそこを考えた」 「信なくば立たず」 青山氏は、公明党との合流自体を否定しているわけではない。 ただ、時間をかけて合意を積み上げるべきだったと唱える。
まず選挙で協力し、選挙後に政策を擦り合わせて会派を組む。 合流を検討するにしても、その先ではないか。
「段階を踏むべきだった。 目の前の選挙で当選することが最大の目的になり、あの決断をしたのだと思う。 私がリーダーだったら絶対にしない」 「大切なのは目の前の選挙ではない。 『信なくば立たず』。
国民から信頼を得なければ政党は育たない。 それが中道に合流しなかった理由の一つだ」 国会復帰より政治家の信頼 選挙後、落選した旧立民の若手議員の何人かから身の振り方について相談を受けたという。 青山氏も国会に戻りたいとの思いは強い。
「今この瞬間も国会で仕事をしたい気持ちは本当にある。 でも、それ以前に、政治家は信頼を失ってしまえば、議員になる以前の問題だ」 選挙の当落を意識しない政治家はいない。 それでも、政治家としての理念をどこに置くのかが問われるという。
「草の根」と真逆の決定 立民は平成29年の結党以来、「草の根からの民主主義」を掲げてきた。 青山氏は、中道結党を決めた過程を「全く真逆のことをやった」と断じる。
「公明党は短期間でも全体会議などを丁寧に開いたが、立民は実質的に1回の代議士会で終わった」 中道結党を決めた以上は、立民の参院側からも一定数が合流するのが筋だったとの考えも示した。 中道は衆院選の比例代表で1043万票を得た。 落選は「われわれの宿命」 青山氏は、ベテランを含む落選議員らのメディアやSNS上での一部の振る舞いを疑問視している。 事務所の引き払いやスタッフの減少、生活上の苦境を発信する姿勢についてだ。
「国民生活が厳しい中、みんな大変なんだ。 政治家はむしろ自己責任。 選挙に出ることも、当選することも落選することも、われわれの宿命だ」 会社員も自らの意思に反して仕事を失い、困窮することがあるとして、「落選しました、お金がありません、困っていますと、なぜわざわざ発信するのか」と語る。 青山氏も小学生の子供2人を抱え、現在は仕事をしながら政治活動を続けている。
「落選しても心配してもらい、応援してもらえる。 それだけで政治家の冥利に尽きる。 『まだ頑張れます』でいいじゃないか」 「政党は議員だけではない」 青山氏は、立民の党職員や警備員に対する処遇にも目を向ける。
「組織である以上、まず身近な人をしっかり支えなければならない。 いくら崇高な主張をしても、そこで働く人を大切にできなければ響かない。 そこがずれているのではないか」 言葉が厳しくなると、「あんまり言ったら悪口になっちゃうけど」と漏らす。 それでも、長年党を裏方で支えてきた人たちを軽視すべきではないと強調する。
「政党は議員だけではない。 裏方で支えてくれる職員の力は本当に大きい。 立民は労働界から支援を受けている政党なのだから、そこで働く人の思いをくまなければならない」 青山氏は衆院選の落選後、議員会館から退去する際、立民本部の全フロアを回り、党職員にあいさつした。 旧民主党時代から約20年間、支えられてきたことへの礼を伝えるためだった。
自身の事務所にいた常勤、非常勤のスタッフ計9人とも面談し、再就職先の確保を優先した。 現在は2人が非常勤で政治活動を支えている。 反省以前の「当たり前」 インタビューの中盤、旧民主党系の政治勢力は何を直すべきなのか、改めて尋ねた。
「選挙目当てではなく、本当に何をしたいのかという理念を持つ。 そこで集まった仲間を大事にし、支えてくれるスタッフや職員を大事にする。 そして支援者を大事にする。 それは反省以前に、当たり前のことだ」 中道結党で「当たり前」がないがしろにされたとみる。
「同じ党の議員も、職員も、長く立民を応援してきた支持者も考えず、別の政党とくっつけば票が足し算になるという安易な発想だった」 自身が当時、党執行部に入っておらず、決定を止められなかったことには「本当に悔しい」と語った。 余った政党交付金は国庫返納を 「借金があるなら、一度きちんと返済すればいい。 その上で余った政党交付金は国庫に返納し、来年以降は『中道として受け取らない』とはっきり言うべきだ」 落選者や惜敗者を支える方法は、金銭だけではないと強調する。
「現職議員が分担して各選挙区を回ればいい。 国会で叫ぶ前に全国を回り、有権者が何を求めているのかを聞き、それぞれが責任を持って仲間を支える。 それが今やるべきことだ」 旧民主党系は「いつも他責」 青山氏は衆院選直後の2月、産経新聞の取材に対し、選挙直前の離合集散を繰り返す旧民主党系野党について「悔しいね。 なぜ自分たちで立て直そうとしないのか」と語っていた。
批判だけでなく、再起を促す言葉でもあった。 約8カ月を経て、その期待はどうなったのか。
「結局、変わっていない。 本当に、いつも他責だと思う」 政権交代可能な二大政党制を目指してきたが、現在の状況では難しいと考え始めている。 今後は政策の軸を持つ野党が巨大与党に対峙し、与党が行き過ぎた際にブレーキをかけ、軌道修正を促す形が現実的だとみる。 毎晩、自分の決断を問うた 立民出身者の大半が中道に向かう中、ただ一人、無所属の道を選んだ。
決断を「美談」で振り返るつもりはない。
「私自身、当時は毎晩、発狂するような思いだった。 本当に自分の選択が正しいのかと、無所属を表明してから投票日まで毎晩、自問自答した」 政見放送への出演も、政党用ポスターの掲示も、比例復活もない。 折しも高市早苗首相への支持が自民党候補を押し上げる中、青山氏は「単騎」で選挙戦に臨んだ。
「無所属の戦いは本当に重かった。 今でも思い出すだけで、へどが出る」 同調圧力にどうすれば屈せずにいられるのか。 青山氏は明確な答えを示さなかった。 代わりに、茨城6区で自身の名前を書いた有権者に触れた。
「10万人以上の人が、無所属の青山大人に名前を書いてくれた。 有権者には、一人一人の判断や行動をしっかり見る力がある。 そういう人たちが、たくさんいると私は思っている」 (聞き手・奥原慎平)
産経 サンケイ 新聞 ニュース 速報 政治 経済 社会 国際 スポーツ エンタメ
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News: 他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
「ヤバい政治家が生き残る」再選の斎藤元彦氏と“スキャンダル”政治家の共通点に「危険」の声11月17日、前知事の失職に伴う兵庫県知事選の投開票が行われ、斎藤元彦前知事(47)が当選を果たした。斎藤元彦氏(47)に逆風吹き荒れる選挙戦。大方の予想は斎藤氏の対抗...
続きを読む »
ひろゆき氏、兵庫県知事“当選取り消し”の可能性は?に「PR会社がそんなことやるはずない」実業家・西村博之(ひろゆき)氏(47)が28日までに自身のYouTubeチャンネルを更新。兵庫県知事選で再選を果たした斎藤元彦知事(47)をめぐる公選法違反の疑いについて私...
続きを読む »
ナイツ・土屋、『M-1』をGLAYメンバーと観戦 “たくろう”優勝にTAKUROが反応「どうも、じゃないほうのTAKUROです(笑)」 (2025年12月22日)お笑いコンビ・ナイツの土屋伸之(47)が22日、ニッポン放送『ナイツザ・ラジオショー』(月~木曜後1:00)に生出演。きのう21日に行われ、相方の塙宣之(47)が審査員を務めた『M-1グランプリ202...
続きを読む »
元TOKIO・長瀬智也「恋人はいない」と断言、滝沢眞規子からの直球質問に結婚願望を告白 “まさかの一言”に反響|秋田魁新報電子版モデルの滝沢眞規子(47)が16日、自身のYouTubeチャンネルを更新。「ほぼ家族」だと断言するほど家族ぐるみで交流がある、長年の友人・元TOKIOの長瀬智也(47)とのコラボ動画を公開し、長瀬の…
続きを読む »
元TOKIO・長瀬智也、今後の俳優活動に本音 “友人”滝沢眞規子の問いかけに「もちろん」と語るも軽々しく言い切れない理由|秋田魁新報電子版モデルの滝沢眞規子(47)が16日、自身のYouTubeチャンネルを更新。「ほぼ家族」だと断言するほど家族ぐるみで交流がある、長年の友人・元TOKIOの長瀬智也(47)とのコラボ動画を公開し、長瀬が…
続きを読む »
芸歴27年の麒麟・川島明 解散も考えた苦悩の若手時代回顧 NSC時代は「一番下のもう1個下」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能お笑いコンビ「麒麟」の川島明(47)が28日放送のテレビ朝日「耳の穴かっぽじって聞け!」(月曜深夜1・55)にゲスト出演。相方・田村裕(47)とのコンビ結成…
続きを読む »
