ミャンマー国軍1日で114人殺害 地元メディア
ミャンマーの人権団体「政治犯支援協会」は28日、国軍のクーデター以来の弾圧による死者が、27日までの累計で423人になったことを明らかにした。オンラインメディア「ミャンマー・ナウ」によると、国軍記念日の27日だけで少なくとも114人が殺害され、1日として過去最悪の死者数となった。犠牲者には、5歳児や7歳児など子どもも多数含まれていたという。
27日は国軍が最重要視している式典が開催された。国軍はデモを封じ込めようと弾圧を強化。26日夜に「妨害すれば射殺する。頭部に銃撃を受ける危険がある」と警告していた。それでも各地でデモは起き、国軍の言葉どおり、冷徹に銃撃が遂行された。「ミャンマー・ナウ」は複数の住民の話として、第2の都市マンダレーで、治安部隊が住民の男性(40)を銃撃して拘束し、重症の男性を生きたまま燃えているタイヤに放り込み殺害したと報じた。日本や米国など12カ国の参謀総長ら軍トップは「ミャンマー国軍と治安部隊が、非武装の市民に軍事力を行使したことを非難する」と共同声明を発表した。 茂木敏充外相は、銃撃などについて「民主主義の重要性を唱えるミャンマー国軍の公式発表と矛盾する行動」と指摘。市民に対する暴力の即時停止や、アウン・サン・スー・チー氏らの解放、民主的な政治体制の早期回復を強く求めた。
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