今年の日本シリーズは、1964年以来59年ぶりとなる「関西ダービー」となった。前回のダービーシリーズは、大阪球場を本拠地とする南海(現ソフトバンク)が、甲子園が...
南海が関西決戦を制した1964年の日本シリーズ第7戦。完封したスタンカ(中央)に抱きつく野村(左)と森下今年の日本シリーズは、1964年以来59年ぶりとなる「関西ダービー」となった。前回のダービーシリーズは、大阪球場を本拠地とする南海(現ソフトバンク)が、甲子園がホームの阪神を4勝3敗で下した。当時、南海の「4番・捕手」は野村克也。2020年に84歳で死去した野村さんは、サンケイスポーツ専属評論家を務めていた生前、このシリーズを「寂しいシリーズだった」と振り返っていた。ノムさんの記憶から、このシリーズを振り返る。(構成・加藤俊一郎)野村さんが存命だったら、1964年、阪神−南海の「御堂筋シリーズ」の記憶がよみがえっただろうか。南海・野村克也はこの年、「4番・捕手」で全試合に出場。生前、「寂しい日本シリーズだったよ」と振り返っていた。決着は東京五輪開会式に日本中が熱狂した後のナイター。日本シリーズ史上初のナイター開催でもあった。プラチナどころか、手に入らない…。阪神、オリックス両軍のファンから悲鳴が上がった今年が嘘のように、この年は観客動員が振るわなかった。10月10日、甲子園での第7戦
東京五輪が開催されたこの年、パ・リーグ開幕が3月14日、セは同20日。日本シリーズ第1戦も1カ月繰り上げられて9月29日の予定だった。ところが、セの優勝争いが大洋と阪神のデッドヒートとなった。阪神がリーグ戦最終日の対中日ダブルヘッダーに連勝し、大逆転優勝を果たしたのは9月30日の甲子園。シリーズ開幕は2日延期されることになった。 シリーズ開幕も甲子園。球団・球場スタッフは徹夜でペナントレースから日本シリーズへの衣替え作業に追われた。とはいえ、30日まで計9連勝の阪神に、地の利も勢いもあり、ノムさんが「下馬評は阪神」と言ったのもうなずける。 「でもまあ、準備期間は南海の方があったな。エースが休めたのが大きかったよ」。南海も阪急と激しい優勝争いを続けてきたが、リーグ優勝は9月19日。その後消化試合を25日に行っただけで、休養と立て直しに十分な時間があった。(続く)
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