トヨタ自動車は1月7日、米国ラスベガスで開催中の「CES 2025」において、同社が進める実験都市「Toyota Woven City」の第1期(Phase1)建築工事が完了したと発表した。25年秋以降に実証実験を開始する予定で、Phase1のエリアには約360名が居住する計画という。
トヨタ自動車は1月7日、米国ラスベガスで開催中の「CES 2025」において、同社が進める実験都市「Toyota Woven City」の第1期(Phase1)建築が完了したと発表した。25年秋以降に実証実験を開始する予定で、Phase1のエリアには約360名が居住する計画という。Woven Cityは静岡県裾野市のトヨタ自動車東日本(TMEJ)東富士工場跡地に建設中の実験都市で、敷地面積は約5万平方メートル(将来は約70.8万平方メートル)に及ぶ。トヨタは20年1月のCESで同プロジェクトを発表し、21年2月の地鎮祭以降、造成工事、建築工事を進めてきた。24年10月末にPhase1の建物が完成し、環境配慮やクオリティ・オブ・ライフの向上を実現する設計が評価され、日本初となる「LEED for Communities」のプラチナ認証を取得したという。
Phase1のオフィシャルローンチ時点での居住者は、トヨタと、同社の研究開発機関「ウーブン・バイ・トヨタ」などの関係者・家族約100名を予定。その後、実証実験に参加する企業(Inventorsと定義)の関係者などに拡大し、将来的には全エリアで2000名規模まで拡大する計画だ。実証のフィードバックを担当する住民・ビジター(Weaversと定義)については関係者から受け入れを開始し、一般は26年度以降を予定。Phase2の造成工事もすでにスタートしているという。 実証実験に参加するInventorsには、ダイキン工業、ダイドードリンコ、日清食品、UCCジャパン、増進会ホールディングスなどが名を連ねている。ダイキン工業は「花粉レス空間」や「パーソナライズされた機能的空間」、日清食品は新たな「食文化」創造に向けた食環境の構築とその影響の検証といったテーマで実証を行う。このほか、ENEOS、NTT、リンナイとも検討を進めており、25年夏頃にはスタートアップ向けアクセラレータープログラムの募集も開始する予定だ。
なお、トヨタは同プロジェクトの一環として、ウーブン・バイ・トヨタを通じてインターステラテクノロジズに出資し、ロケット量産化のサポートを行うことも決定。陸海空のモビリティを宇宙にまで拡大することを視野に入れている。
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