『コクソン/哭声』や『1987、ある闘いの真実』など、韓国では「ろうそく革命」の前後に熱い映画が数多く誕生した――と、一橋大学のクォン・ヨンソク准教授。 そして「一本だけ推すならこの作品」という『地球を守れ』とは
ここではセウォル号沈没事件(2014年)のトラウマ、権威主義的な公安政局下での閉塞感から「解放」へと導いた作品を中心に紹介したい。韓国を支配する者たちの非道と堕落を赤裸々に描き、なかでも言論権力に焦点を当てる。ペク・ユンシク演じる新聞の論説主幹の「大衆は犬豚どもです......直に静かになります」という言葉は「ろうそく集会」への導火線となった。
その渦中に青龍映画賞主演男優賞に輝いたイ・ビョンホンは「現実が映画を追い越した」と語った。わざと言葉を入れ替え、名ぜりふとして流行語にもなった「モヒートに行ってモルディブ一杯やろうか」は彼のアドリブだ。権力に批判的な文化人を排除するブラックリストを作成した朴政権下で、本作を誕生させた勇気がすごい。ハリウッドに進出し、名実共に韓国一の俳優となったイ・ビョンホンが問題作に出るのもすごい。そして、本作に作品賞を与える韓国という国は本当にすごいと思う。
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