コーエーテクモホールディングス傘下のコーエーテクモゲームスの鯉沼久史社長は21日、千葉市の幕張メッセで開幕した世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ(TGS)2023」で日本経済新聞の取材に応じた。スマートフォンゲームについて「スマホ自体が高機能化し、コンソールゲームで培った強みが生かせる環境になってきた」と語った。主なやり取りは以下の通り。――スマホの位置情報を用いたゲーム「信長の野望
傘下のコーエーテクモゲームスの鯉沼久史社長は21日、千葉市の幕張メッセで開幕した世界最大級のゲーム見本市「東京ゲームショウ(TGS)2023」で日本経済新聞の取材に応じた。スマートフォンゲームについて「スマホ自体が高機能化し、コンソールゲームで培った強みが生かせる環境になってきた」と語った。主なやり取りは以下の通り。「初動は順調だ。信長の野望の知名度に引かれた人や、健康のための散歩がてらゲームをやろうとする40〜60代の手に渡っている。ゲームにはリアルに存在する城も連携して登場する。旅行で実際の城に行き、ついでにゲームをするといった行動にもつながる。今後は地方自治体との連携も考えたい」「レッドオーシャンではあるが、スマホ自体も徐々に高機能化しコンソールゲームで培った我々の強みが生かせるマシンスペックになってきた。ゲームショウでも『スマホでここまでのビジュアルが出せるんだ』と驚いてもらえるような作品を展示している。スマホゲーム市場でもシェアを上げたい」「(キャラクターやストーリーを順次追加する)運営型とパッケージ型の両輪で進める。パッケージ型は作って売るまで開発費を回収できないが、運営型
「ゲームは時間をかければかけるほどより良いものになる。ただ採算が合わず、ある程度で打ち切ることもある。これまで人間がやっていたことをAIがより効率良くしてくれれば、開発工数の削減やゲームのイノベーションに時間やコストをかけられるようになる」