セレッソ大阪小菊昭雄監督(48)が「魂と魂がぶつかり合い、プライドを懸けて戦う」という大阪ダービーは、決勝点を挙げたFWレオ・セアラ(28)や、中盤の底で司令… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
セレッソ大阪小菊昭雄監督(48)が「魂と魂がぶつかり合い、プライドを懸けて戦う」という大阪ダービーは、決勝点を挙げたFWレオ・セアラ(28)や、中盤の底で司令塔を務めたMF香川真司(34)らだけが勝利に貢献したのではない。脇役たちもキラリと光り、チームの総合力の差を見せつけた。
前節広島戦からシステムを4-3-3に戻し、インサイドハーフで2戦連続で先発したMF上門知樹(うえじょう・さとき、26)。今季5点目こそ生まれなかったが、2本のミドルシュートで相手を威嚇。波状攻撃に多く顔を出し、特にプレスバックで守備にも貢献していた。上門とインサイドハーフでコンビを組み、J1初先発を果たしたMF柴山昌也(21)もその1人。夏にJ2大宮から移籍し、出場5試合目での大役。前半15分に得意の左足で放ったシュートは、GK東口の好守に阻まれ、初ゴールを逃したものの、攻撃の潤滑油になった。レオ・セアラの決勝点の起点になったのは、センターバックのDF鳥海晃司(28)だ。最終ラインから果敢に縦パスを通し、突破口を開いた。
「ボールを受けて前にスペースがあったので、少しでも僕が前進して持ち上がった。(チームは4試合連続無得点中だったが)チャンスは作っていたし、(前線の選手が)いつか取るかなと思っていた。得点はうれしかった」 今週の練習でMF奥埜博亮(34)のコンディションが悪くなり、ベンチスタートが精いっぱいだった。他にも故障者がおり、厳しい選手層での戦いだった。総力戦は覚悟の上で、そこから競争の末、柴山らの台頭が生まれたことになる。5試合ぶりに勝利したC大阪は、7位から6位へと浮上。目標の3位以内へ、残り3試合に望みを託せることになった。