県内屈指の進学校・水戸一が常磐大高に１－０で勝利し、１９７１年以来５２年ぶりに４強入りした。エース右腕の小川永惺（ひさと）が７四死球も７安打完封。１６６球の力投で僅差の試合を制した。２９日には関東大
４回、遊撃内野安打で出塁。すぐさま二盗を成功させた。続く戸田然（１年）のバントで三塁へ。ここで３番・宮川陽充（２年）が強烈な一ゴロを放つと、迷わず本塁突入。５０メートル走６秒２の俊足を飛ばし、生還した。ヒットは内野安打のみ。スモール・ベースボールで１点をもぎ取った。
「相手の投手はまとまっていたので、なかなかランナーが出ないのは分かっていました。出たランナーを動かして、１点に近づけようというのがチームの作戦。『チャンスはあれだけかもしれない』ぐらいの気持ちでした。キャプテンとして、あそこで１点をもぎ取れば、チームもノッていけると思っていました」 これには木村優介監督も「点を取ることに対しての執念が見えた。選手たちが辛抱強く野球をやってくれている。結果以上に、成長が頼もしい大会です」と目を細めた。５２年ぶりに迎える秋の県大会準決勝。津田は「泥臭く、県立校らしく１球１球ぶつかっていけば、結果はついてくると思う」と強豪相手に正々堂々と挑む決意だ。（加藤 弘士）
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