第３代表決定戦が行われ、小松大谷が４－２で金沢学院大附を下し、秋は２年ぶり１３度目の北信越大会（１０月１４～２２日、福井県）出場を決めた。先発の１３６キロ右腕、西川大智（２年）が力強いストレートを武
器に、８回２／３を８安打、２失点と力投。１年生の８番、ショックリー海アロン左翼手も２安打、１盗塁と奮闘した。ショックリーは「チームのためにヒットを打って、守備で投手を助けたいと思っていました」と笑顔で振り返った。
ショックリーの父、リチャード・アラン・ショックリーさんはアメリカ人で、石川県内で英語教師として勤務。学生時代はアメフトで活躍し、足の速さとパワーは父譲りだ。「父は筋肉がムキムキで、足も速かった。見た目も似ています」とショックリー。力強いスイングを武器に、２回１死二塁では中前安打を放ってチャンスを広げると、６回１死では快足ぶりを発揮して中越え二塁打。その後は三塁に進塁し、一塁走者が飛び出したところで本塁に滑り込んだ。「状況を見て行けると思った。迷いはなかったです」と、豪快なヘッドスライディングで貴重な１点を追加した。 名前のアロンはミドルネームで、通算７５５本塁打を放った元メジャーリーガーのハンク・アーロンが由来だ。「背番号は４４で、自分の誕生日も４月４日。父が名付けてくれました」と話す。中学時代は白山リトルシニアに所属し、主軸の外野手として活躍。全国大会にも出場し「その時はチームに貢献できて、すごく自信が付いた。どんな場面でも平常心で野球を楽しめるようになりました」と大きな舞台で貴重な経験を積んだ。
父とは英語で話すバイリンガル。休みの日には、趣味のロードバイクに乗って、父と遠出することもあるという。「父からは、自分のベストを尽くせと言われています」とショックリー。父譲りの身体能力を生かし、北信越の舞台で大暴れする。（中田 康博）
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