◇第105回全国高校野球選手権記念大会最終日決勝慶応8−2仙台育英(2023年8月23日甲子園)3月のWBCで世界一を奪還した侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(62)が23日、第105回全...
3月のWBCで世界一を奪還した侍ジャパン前監督の栗山英樹氏(62)が23日、第105回全国高校野球選手権大会の決勝を戦った球児たちに向けた思いを詩につづった。107年ぶり優勝の慶応、そして夏連覇を逃した仙台育英。新たな歴史を刻んだ球児たちの笑顔の裏には、多くの涙がある。人知れぬ苦労があるから、大舞台で楽しめる。見る者の心を打つ笑顔に、栗山氏は侍ジャパンを重ね合わせて拍手を送った。あの笑顔になれるまで、甲子園という大舞台で野球を楽しめるまで、彼らはいったいどれほどの涙を流し、つらい思いをしてきたのだろうか。甲子園で自分たちの野球をやりきるためには、誰よりも努力し、いろんなものを積み重ねて準備してこなければいけない。全てのことをやり尽くしてきた球児が、あの大舞台に立って笑顔を見せることができる。
頑張らなければ楽しめないし、笑顔にだってなれない。何も努力しないで、さあ、楽しもうなんて無理だ。ここまで必死に頑張って来たからこそ、試合を楽しもうと思える。彼らの笑顔の裏には、それだけの苦労が隠されている。だから甲子園でも笑顔でいいんだ。 昨年初めて「白河の関越え」を果たした仙台育英。今年は「2回目の初優勝」という言葉を掲げた。連覇というプレッシャーを感じているからこその言葉だろう。それをはねのけて、決勝まで勝ち上がってきた。たくさんの悔し涙も流してきたはずだ。彼らにしか分からない、その苦労を忘れないようにしてあげないといけない。 今の時代、自分だけが楽しむだけではいけない。仲間のため、応援してくれる人たちのためにと、苦しまなければ本当の笑顔にはなれない。そして、本当に苦労してきた球児たちが見せる笑顔だから人々の胸を打つ。そんな姿が勇気を、元気を与えてくれる。だから見る者は誰もが彼らを応援し、自分も頑張ろうと心底思える。彼らの笑顔が輝くほど、その裏にある苦労は大きい。この夏、最高の笑顔を見せてくれた全ての球児に言いたい。ありがとう、と。(侍ジャパン前監督)
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