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監督（４４）らから指名あいさつを受け、背番号「１７」を提示された。スタルヒン、槙原ら巨人の名投手が背負い、花巻東の先輩で憧れのエンゼルス・大谷がつけているナンバーに感激。指揮官からは「大投手になってほしい」とエールを送られ、１年目からの活躍を誓った。
胸が熱くなった。西舘の覚悟が決まった。日本ハム・新庄監督とのくじ引きを制し、自らを引き当ててくれた阿部監督と対面。「小さい頃からのスーパースター」という指揮官のオーラに圧倒され、緊張の面持ちであいさつを交わした。その直後に背番号「１７」を提示され、「自分としては、すごいうれしい番号だなと思います」と感激。監督直筆のメッセージ「感謝」と記されたドラフト当日のくじを受け取り、背筋を伸ばした。ら名投手が背負い、栄光を築いてきた。阿部監督からは「将来は日本を背負って立つ大投手になってもらいたい。一生懸命やればなれると僕は信じている」と激励を受けた。新人への偉大な番号の提示は、大きな期待の表れといえる。 西舘にとって、特別な意味を持つ数字でもある。花巻東出身の右腕が憧れる投手は、同校の先輩であるブルージェイズ・菊池とエンゼルス・大谷。「１７」は菊池は西武入団から４年間背負い、大谷が現在つけている番号だ。花巻東では「１７」は出世番号としても知られ、高校時代の菊池、大谷、西舘は３人とも「１７」から「１」へとステップアップした。「花巻東出身で、すごい特別な数字と分かっています」と重く受け止めた。
尊敬する投手に続く資質を兼ね備えている。クイック投法から最速１５５キロの直球にカットボール、フォークを操る。特筆すべきは奪三振能力。今秋のリーグ戦では５７回６０Ｋで、阿部監督は空振りを奪う力を高く評価する。本人も三振へのこだわりは人一倍強く、「全部の打者に対して三振を狙って投げている。ゴロを打たれるとエラーの可能性があるけど、三振はないですから」。先発でも救援でも重宝される能力だけに、「（三振は）狙い続けていきたい」と頼もしく語った。 １位指名を受けた前夜には多数の祝福メッセージが届いた。父・満弥（みつや）さん（５１）には「ここからが勝負になる」と冷静に語ったという。戦国東都で修羅場をくぐり抜けてきた精神力も持ち味の一つで、緊迫した舞台での登板に思いをはせる。「大事な試合で自信を持ってマウンドに送ってもらえる選手になりたい」。西舘は、特別な背番号を背に躍動する姿を思い描いた。（宮内 孝太）
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