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過去3度の優勝を誇るライバル同士の決勝は、世界ランキング1位の南アフリカが同2位のニュージーランドを12―11で下し、大会2連覇を達成した。W杯の2連覇は、11年、15年大会を制したニュージーランドに続き、史上2例目の快挙。4度目の優勝は単独最多となり、名実ともに世界の頂点に立った。
前回19年大会でも主将を務めたフランカーのシヤ・コリシは、主将として2度優勝を経験する栄に浴した。これは11年、15年大会で連覇を達成したニュージーランドのリッチー・マコウに続く、2人目の快挙。かつては人種隔離政策への制裁で国際舞台から除外されていた南ア初の黒人主将としても知られる男が、その名をラグビー史に深く刻んだ。 6点リードの後半5分には、相手選手への危険なタックルでイエローカードを受け、シンビン（10分間の一時的退場）となっていたコリシ。自軍にピンチを招く大きなミスを犯したものの、10分後にピッチに戻ると劣勢だったチームを鼓舞。後半33分に退くまで、フィフティーンを力強くけん引した。 試合後、ピッチ上で優勝インタビューに応じたコリシは「連覇の喜びを説明する方法が見つからない。この優勝の意味を、南ア出身者以外には理解できないかもしれないが、これはただのゲームではない。この場にいられて本当に最高だ。南アフリカの人に、本当にありがとうと伝えたい」などとコメント。インタビュー後にはスタンドで観戦した家族と抱き合った。
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