【ザ・インタビュー】誕生月めぐる悲喜こもごも つぶやきシローさん「3月生まれあるある」

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【ザ・インタビュー】誕生月めぐる悲喜こもごも つぶやきシローさん「3月生まれあるある」
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【ザ・インタビュー】誕生月めぐる悲喜こもごも つぶやきシローさん「3月生まれあるある」 3月生まれに特化した本の出版は、同じく3月生まれの編集者からオファーを受けたことがきっかけだ。

「成人式の2次会でお酒が飲めない」「節分で年の数だけ豆がもらえるけど、同級生よりいつも1個少ない」。3月生まれのお笑い芸人、つぶやきシローさんが、3月生まれゆえの悲喜こもごもを「つぶやき」でつづった本書からの抜粋だ。3月生まれの人は「あるある~」とうなずき、3月生まれ以外の人は「だから何?」と思ったのではないだろうか。3月生まれに特化した本の出版は、同じく3月生まれの編集者からオファーを受けたことがきっかけだ。

「おもしろいなあ、と思って引き受けたけど、実際に書き始めたらネタが出ない出ない。すぐ枯渇して、こんなにないものかとびっくりしました。タイトルは3月生まれだけど、早生まれやそれ以外の人も楽しめるようにイラストをたくさん入れるなど工夫しました」日本では、学校や行政、企業などほとんどの組織が4月1日に始まり3月31日に終わる「年度」で動いている。3月生まれは前年4月生まれ(1日を除く)と同級生だが、約1歳の開きがあり、とくに幼少期は知能や体力など発育の違いが顕著で、同級生に後れをとる場面が少なくない。最近の研究で、早生まれの成長格差は大人になっても続き、それが所得格差につながっているとの報告もある。これを受け、「3月生まれは、4月生まれに比べて、平均年収がちょっと低いらしい」とつぶやき、続けて「悲しい現実。『お金じゃないから』って泣きながら言う」。ちょっと切ない。

「とくに小1のとき、4月生まれは3月生まれより成績もいいし運動もできる場合が多い。4月生まれは3月生まれと1年も違うんだから当たり前だよね。3月生まれは勉強も運動も負け癖がついちゃう。一方、4月生まれは3月生まれに勝った成功体験をばねに、どんどん伸びていく。4月生まれを含む遅生まれの人は3月生まれに感謝してほしい。え、3月生まれでも成功する人がいる? まあ、いろんな角度から書いたつもりです」本書では、生まれ月によって子供が不利にならないよう、ほとんどの先進国で小学校の入学時期を1年遅らせる選択ができる制度があることにも触れている。結構、深い問題だが、「海外の例を出して、マウント取った気になっている人あつかい」とさらりとつぶやく。

「3月生まれはこう思ってるんですよ、つらかったんですよ、ということを遅生まれの人たちに知ってほしい。また、3月生まれの子供に、生まれ月で損してることあるよ、と知ってもらいたい。これを分かっておかないと俺みたいになっちゃうよ、と。反面教師的な感じで読んでいただければ」子供のころ、ドリフターズや萩本欽一さんのテレビ番組が大好きで、「テレビに出る人になりたい」と芸人を目指す。大学卒業後、就職せず、最低限のアルバイトで食いつないだ。ファミリーレストランなどのバイトは「時給がいいし、楽しくなっちゃって、そのうち社員になってといわれる」からやらなかった。お笑いを目指す仲間がネタ見せで集まったとき、若い子が自動販売機で飲み物を買うのをうらやましく見ていたことも。「100円がもったいなくて。みんながファストフード店に行っても、俺はお金がないから行かない。袋ラーメンとゆで卵でおなかをいっぱいにしていた。お金を持つとただのフリーターになっちゃうし、バイトする時間があったらテレビ見て勉強してネタを作りたかった。怠け者だから毎日働きたくない、というのもありましたけど」

現在、テレビ東京系「昼めし旅~あなたのご飯見せてください」でナレーションを担当。この3月で50歳になり、芸能生活は27年を数える。人生100年と考えれば、残り50年。今後の抱負を聞くと、「4月になってもこの本が本屋さんに並んでいてほしい」。

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