「銀座ロレックス」以外も多発--若者はなぜ「闇バイト」に応募してしまうのか

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「銀座ロレックス」以外も多発--若者はなぜ「闇バイト」に応募してしまうのか
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2022年、特殊詐欺に関わって警察に逮捕・書類送検された20歳未満の少年は477人。前年度よりも10.2%増えており、中高生が32.9%と3割超を占める。なぜ若者は闇バイトに応募してしまうのだろうか。

受け子や出し子は、被害者と直接接触したり、ATMの監視カメラに映ったりと、逮捕につながりやすい役割のため、バイトとして若者に声がかかる仕組みとなっている。指示役は“半グレ組織”などが行っているが、末端である実行役には連絡先は知らされていず、実行役が逮捕されても指示役までたどり着くことは難しい。つまり、若者は使い捨ての駒扱いなのだ。

SNSで募集する理由は、ターゲットとする若者たちが多く利用しているためで、運用コストが小さいためでもある。いざとなったらアカウントを消すことで、たどれなくなるため安全だ。しかも、定型文を作って投稿しておけば、生活に困る、高収入に魅力を感じる、などで若者の方から応募してくることも多いのだ。大人世代がバイトに応募する場合は、バイト求人サイトなどを見て、希望を入力するなどして探すケースが多いだろう。しかし若者たちの中には、どんなことでも専用の募集サイトや検索サービスではなく、まずSNSを検索する、という子たちがいる。そのような子たちは、自分の望むものや希望をそのまま検索してしまい、闇バイト募集投稿に出会ってしまうのだ。

また、単純に若者は、SNSの利用時間が長い。最近のSNSではレコメンド機能が進んでおり、好みそうな人のところに投稿がレコメンドされるようになっている。つまり、収入を得る方法などを積極的に見ている若者のところには、募集投稿が表示されやすくなっている。 さらに、最近の募集投稿には、闇バイトとは無関係の人気アニメ番組や「#春から○○大」など、若者が検索するような人気ハッシュタグも使われている。つまり、そのようなハッシュタグ投稿を見る若者も、募集投稿を目にする可能性が高くなる。通話などが苦手という若者は多く、そういった特別なことをしなければ応募できないなら、敷居は高いだろう。しかし、いつも使っているSNSでなら、気軽に連絡することも容易だ。

若者を騙そうと考えている大人たちは、最初だけ親切でやり取りも丁寧で信用できると思わせることがうまい。それ故、気づいたときには既に応募して身分証明書を送らされ、逃げ出せない状態となってしまっていることも多いのだ。若者世代はスマホでお金を稼ぐことにも抵抗がない。ポイ活でポイントを集めて換金したり、メルカリなどのフリマアプリで不用品を販売したりして稼ぐことには慣れており、スマホで稼ぐことも当たり前という感覚だ。このようなさまざまな要因が重なることで、若者たちは闇バイトに応募し、犯罪に加担して逮捕されてしまうというわけだ。ぜひ周囲の若者たちに、このような事件が多発していること、闇バイトは犯罪であること、重い罪に問われることなどを伝えてあげてほしい。ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。SNS、10代のネット利用、情報モラルリテラシーが専門。スマホやインターネット関連の事件やトラブル、ICT教育に詳しい。執筆・講演・メディア出演・監修などを手掛ける。教育出版中学国語教科書にコラム...

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