仮想空間で「私」をどう証明するのか。 → 「生体認証」世界市場1位、NECトップが語るアイデンティティの未来
2018年、米国のロサンゼルス郡保安局(LASD)が犯罪捜査用に、指紋・掌紋・顔・虹彩という複数の生体情報を活用して個人を識別するシステムを導入した。これは、カリフォルニア州司法省や米連邦捜査局(FBI)を含んだ州や連邦の多数のデータベースにも接続されている。まさに世界最大級と言える犯罪捜査向け生体認証システムを担当しているのがNECだ。複数の生体情報を組み合わせれば、“100億人を個別に特定できる”ほどの性能。まさに全人類をカバーできる認証技術だ。顔認証技術で世界1位を誇るNECトップに、この技術が未来社会にどんな可能性をもたらすのかを聞いた。
指紋、手のひら、静脈、声、目の虹彩。人体が備えるこれらの特徴は、人それぞれで異なる。特に虹彩は一生不変といわれており、顔についても骨格が決まってくる10代後半以降になれば、大きく変わることはない。「生涯不変のID」と森田が称する理由は、ここにある。「昔から不正者との戦いは、いたちごっこそのものだった」と森田。より確実で利便性の高い認証手段が求められていた。 翻って、あなたそのものを示す顔が、そのままIDおよびパスワードとして使えるとすればどうだろうか。生体認証のうち、顔はもちろん虹彩などは特に偽造が困難。きちんと取り扱えば、安全で確実な認証システムが実現できる。
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