「専属着ぐるみ」で小学校に笑顔 児童のアイデア教師ら手作り 新型コロナで学校生活に大きな影響を受けた児童らを元気づけようと、東大阪市立英田南(あかだみなみ)小学校がオリジナルのマスコットキャラ「あかにゃん」を創作し、着ぐるみまで製作。 児童からは大人気。
新型コロナウイルスの感染拡大で学校生活に大きな影響を受けた児童らを元気づけようと、大阪府東大阪市立英田南(あかだみなみ)小学校がオリジナルのマスコットキャラクターを創作し、さらに着ぐるみまで製作した。「小学校でもマスコットキャラはそれほど珍しくないが、着ぐるみはあまりないのでは」と同校。児童からは大人気とのことで、取り組みの成功に自信をみせている。校名から「あかにゃん」と名付けられたキャラクターは、「ラグビーのまち」を名乗る東大阪らしくしま模様のラガーシャツを着た制帽、ランドセル姿のネコ。あいさつや整理整頓が好きという設定には、「こんな児童になってほしい」という願いも込められている。
誕生のきっかけは、コロナ禍で多くの学校行事が中止されたこと。例年とは違う「寂しい」学校生活を活気づけようと、児童会がマスコットキャラづくりを提案した。どんなキャラクターにするかは、「夏休みの宿題として」全校児童からアイデアを募集した。 採用された「あかにゃん」を、さらに児童らに親しんでもらえるキャラクターに成長させようと、着ぐるみに“進化”させたのは教師たち。ザルに黄色い布をはった制帽など身近なものを材料に手作りし、製作費約5千円で完成させた。 誕生した着ぐるみは、登校してきた児童を校門で出迎えるあいさつ運動にも、地元のラグビーチーム「近鉄ライナーズ」の選手らと参加。「あかにゃんだ、おはよう!」と駆け寄って抱きつく児童もいて、同じ学校の仲間として受け入れられている。