「作り切る」のが一番難しい。OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2026で語られた,近畿から新しいゲームIPを生むための環境づくり[OIGS2026]

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「作り切る」のが一番難しい。OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2026で語られた,近畿から新しいゲームIPを生むための環境づくり[OIGS2026]
掲載日:2026/10/04 10:15, プラットフォーム:OTHERS, OTHERS:展示会/見本市

近畿経済産業局は,ゲームを地域の成長産業としてとらえ,近畿地域から新しいゲームIPを生まれる環境整備に着手した。その第一弾は,room6の木村征史氏,ヘキサドライブの松下正和氏,PLAYISMの水谷…

水谷氏は「望ましい状態ではありつつも,脱落していく人がこれからものすごく増えていく。 我々自身も脱落するのではないかと思いながら戦っています」と率直に語った。 しかし,遊ばれるゲームや売れるゲームといったクオリティの高い作品を作れる人は,結局は一握りだ。

裾野が広がったからといって,ピラミッドの頂点が上がるとは限らない。 水谷氏は,作る人を増やすだけでは足りず,それをビジネスとして上の段階に引き上げる仕組みが必要だと指摘する。

「今は仕組みがなさすぎて,偶発的なヒットをみんなで待っている状態に近い。 そこをどう作るかに,今回の委員会がつながるといいと個人的には思っています」秦氏によると,近年は国内の売上比率が1割,あるいは5%程度で,残りはすべて海外というタイトルも増えており,海外とどう接続するかが課題になっている。 BitSummitのBtoBマッチングの会場では,ずらりと並んだ商談用の机で英語や中国語が飛び交っているという。

海外から日本のコンテンツを求めてやってくるパブリッシャーがいる一方で,日本の開発者は,海外から自分の作品を売り込みに来た開発者とも競争しなければならない。 パブリッシャーは当然,売れるものを選ぶからだ。 ゲームジャムは,ただ集まって楽しく作るだけのものではなく,ゲーム作りの全体をごく短期間で体験できる貴重な機会だ。 作品を作ること以上に,作品を作るための基礎体力をつける「筋トレ」になり,新しい仲間と出会うきっかけにもなる。

コミュニティや他者との協業と,個人の作家性のバランスが大事であり,個人の作家性が強い日本だからこそ,それを失うのはもったいない。 そこに日本らしいコミュニティやインディーのあり方があるのではないか,と語った。 また,海外にも同様のコミュニティは多いが,海外ではゲームを産業として捉え,税金を開発費に充てて支援する例も少なくない。 とはいえ,お金だけでは解決しない。

コミュニティも必要だし,一人で作るだけでも足りない。 このバランスこそがエコシステムであり,それを関西で作っていけたら,とまとめた。 滋賀県出身の村上氏は,「たとえば鮒寿司を作るゲームのような,個人の体験や価値観から生まれたものが,海外でハマったりする」と例を挙げ,そうした作品が生まれる土壌作りはまだまだこれからだと話した。

運営は和歌山県の補助を受けて行っているが,行政の資金がいつまでも続くわけではない。3年目,4年目を見据え,学生やコミュニティメンバーを中心としたサポートチームを作り,彼ら自身でイベントを企画してもらう取り組みを進めているという。

「ゲーム業界は行政の支援がなくても,グローバルに通用するコンテンツとして拡大してきた。 行政が関わることで,行政とのパイプを持つ人やコミュニケーション能力の高い人が強くなり,業界が変わってしまうのではないか。 クリエイターファーストであるべきだと考えるが,どう思うか」と問いかけられた。1本目がヒットしてその収益で次を作れれば理想的だが,センスはあってもセールスに結びつかないクリエイターは大勢いる。 そうした人を支援したくても,パブリッシャー単独では難しい。

だからこそ,継続して作り続けるための公的支援には意味がある,という考えだ。 本当に作りたいものがある人に,少しでも作るチャンスが与えられれば,挑戦できる人の数が増える。 その意味でむしろポジティブに捉えている,と述べた。 秦氏は,経済産業省がSteam上で日本のゲームを目立たせる施策や,海外イベント「gamescom」への出展支援を行っていることを紹介し,「コミュニケーションが上手な人だけが恩恵を受けるのではなく,むしろ公平性が求められる役所が関わることで,平等さが保たれるのではないか」と述べた。

返済不要の開発費を出してくれるならありがたいが,そういう取り組みでもない。

「我々は日々,血で血を洗うような戦いをしている。 その中で“裾野を広げよう”とはなかなか言えません。 でも,せっかく税金を払っているのだから役に立ってほしい」 そのうえで水谷氏は,パイプの強い人が得をする仕組みは嫌だとし,「本当に才能のある人が出てくることに役立ててほしいと思って,この委員会に参加しています。 何年か経って“結局パイプか”と言われたらごめんなさい。

そうならないようにしたいと思って,めちゃくちゃ忙しいですが協力しています」と,参加の動機を率直に語り,セッションを締めくくった。

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掲載日:2026/10/04 10:15 プラットフォーム:OTHERS OTHERS:展示会/見本市 イベント:OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 編集部:Huan

 

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