「他の仕事をしてでも稼いでいく」。北海道で、「馬搬」という仕事を始めた男性がいます。かつては日本全国で行われていましたが、トラクターなど大型機械が使われるようになり、その姿は消えていきました。なぜ今、馬搬で起業することを決心したのでしょうか。⇒
「馬搬(ばはん)の仕事は、今はゼロだから、これから増えていくしかない。もし増えなかったら、他の仕事をしてでも稼いでいく」。北海道で、「馬搬」という仕事を始めた男性がいる。「馬搬」とは、馬の力を利用して、山中で伐採した木を運び出す作業だ。かつては日本全国で行われていたが、トラクターやブルドーザーなど大型機械が使われるようになり、その姿は消えていった。なぜ今、馬搬で起業することを決心したのだろうか。「森に優しい。こんな林業もありなんだ」。背景には、山林の自然環境や生態系の保全への思いがあった。「馬は一度に300〜500キロの丸太を運ぶことができます。移動する距離は短い時は数十メートル、長い時には300メートルくらい。山の傾斜や地面の状態、移動する距離に応じて、丸太の重さを変えていきます」馬搬は、馬の力を利用して、山中で伐採した木を運び出す作業のこと。手綱は補助として使い、「行け」「バック」といった言葉、声のトーン、態度によって馬を操り、大きな丸太をひかせる。人と馬との信頼関係がとても大切な仕事だ。
「危険な仕事であっても、かつて馬搬が盛んだったのは稼げる仕事だったからです」と一般社団法人馬搬振興会の代表理事である岩間敬さんは語る。日本の森は斜面が多い上に、丸太を運ぶ馬が暴れることもあるため、危険でお金にならない馬搬は姿を消していった。「馬搬を生業としていた人は、平成初期にはほとんどいなくなりました。現在、馬搬ができる人は多く見積もっても全国に十数人しかいないです。かつてのように林業家として馬搬を生業にしているのは、西埜さんと馬搬振興会の岩間さんの2人だけだと思います。」そう西埜さんは話す。馬搬は、自然保護や生態系の保全を可能にするという。 西埜さんは、大学卒業後、ネイチャーセンターで自然体験活動を教える仕事に従事していた。結婚を機に、林業会社に転職。そこで壁にぶつかった。重機を使ってどんどん木を切り、工事現場のような騒音を立てる林業現場と、会社での人間関係に馴染めなかったのだ。3年間働いたものの、仕事をやめたい思いが高まり、眠れなくなっていった。
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