国連総長「INF廃棄条約維持を」 米朝会談にも期待
BOILER-PIPE: 国連欧州本部で演説するグテレス事務総長(25日、スイス・ジュネーブ)=AP トランプ米政権はロシアがINF廃棄条約に違反していると主張し、破棄を通告した。今夏をメドに条約の失効がほぼ確実になっており、ロシアは欧州などを射程にしたINFの配備再開に動く可能性がある。グテレス氏は「冷戦時のような無制限の核競争をした暗い日々に戻ることはできない」と指摘。その上で「この条約は非常に重要。残りの時間で対話に全力を注いでほしい」とし、破棄の撤廃を要求した。
1988年に発効したINF廃棄条約は射程500~5500キロメートルのの地上配備型ミサイルの開発や配備を禁じ、米ソ対立を和らげ冷戦終結に貢献した。25日の軍縮会議では各国からも懸念の声が相次いだ。カザフスタン代表は「国際的な安全保障と核軍縮体制を危うくしている」と指摘。ベラルーシ代表も「条約は欧州や世界の緊張緩和に大きな貢献をしてきたが、核不拡散システムは負のスパイラルに陥ってしまっている」と述べた。 グテレス氏は戦略兵器削減条約(新START)についても言及し、「戦略的な核兵器備蓄の削減に向け、米ロに条約を延長するように求める」と語った。射程のより長い核戦力などを制限するこの条約は2021年に期限が切れ、延長の是非の協議が必要になる。 27日からはハノイで2度目の米朝首脳会談が開かれる。北朝鮮の非核化へ道筋を示せるかが焦点で、グテレス氏は「リーダーが朝鮮半島の検証可能な非核化に向け具体的なステップに合意することを願っている」と話した。韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相も目に見える形での「具体的な成果を期待している」と述べた。...
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